【創業160年・つるや伊藤展】
 ■開催 : 2016 1015日(土)16日(日)午前10時~午後6  
 ■会場 : 船橋市勤労市民センター・展示室 ・〒273-0005船橋市本町4-19-6◆入場無料
 
 
 2014年(平成26年)、有限会社つるや伊藤は創業160年を迎えました。
記念すべき160年にあたり、ふなばしアンデルセン公園をデザインした「染め絵手拭い」など5点を額装して船橋市へ寄贈。「感謝、ありがとう」の気持ちを込めてのことです。つるや伊藤は1854年(安政元年)、下総船橋・九日市「御殿」の現在地に『紺屋(こうや/こんや)』として創業しました。以来、地域有縁の皆さま、多くの方々のご支援、お導きのもと『印染め・半纏紺屋』から染め物・織物を中心に着物全般から旗、幕、舞台緞帳まで幅広く手掛けて今日に至ります。細々ではありますが、永い間ひとつ所で同じ商い続けられますこと、偏にご贔屓(ひいき)様、お客様のお引立ての賜物、心より感謝申し上げます。この機会に店の生い立ち振り返り、辿ってきた160年の歩みを見つめて今後の励みにするとともに、手掛けた仕事の「染織あれこれ」に、手拭いや浴衣の「型紙」、反物を展覧。また、高度に専門、細分、分業化されている手仕事の制作過程などをパネル写真で紹介。製品の「試し織り」や材料も展示して当地の歴史と文化に光を当てることも意義深いと存じ、【創業160年・つるや伊藤展】を開催いたします。些かなりとも『染織文化』の理解、普及、発展、そして、愛する郷土の発展に資することが出来ますれば幸甚と存じます
 
 これまで、周年事業としては140年に、船橋市はじめ市川市、鎌ケ谷市、八千代市、習志野市の近隣4市と市立船橋高等学校に『美術工芸染額』や『校章額』の寄贈を行う一方、ハガキ新聞【つるや伊藤かわら版】の創刊。150年は【つるや伊藤・街角ミニギャラリー】(大型掲示板)設置のほか『2005千葉きらめき総体』千葉県実行委員会が全国に先駆けた「ローカルスポンサー事業」の協賛第1号を務め、角川映画・妖怪大戦争に神楽面の提供協賛。160年は前述のとおりですが一貫して「感謝、ありがとう」から日本の染織文化の理解、普及、向上を目ざすコンセプトです。近時、日本の伝統を積極的に暮らしの中に取りいれると云う、『和ブーム』は喜ばしい事ですが、海外で生産や加工の……“外国産和もの”……も、多くみられます。つるや伊藤で手掛けるお仕事の多くは日本の零細な家内工業、職人の世界。現状、日本の伝統技術の海外流出等の諸課題に立ち向かう、と、云う様なことは、私ども誠に非力で大それてはおりますが、心意気だけはしっかり持って参りたいと存じます。あらためまして、皆様のご理解とご支援、ご指導をよろしくお願い申し上げます
 平成28年9月吉日
 
 代表取締役  伊藤  吉之助