【手ぬぐいの本だたみ=手ぬぐいの本】ご紹介(2)


[向島 料亭 福住]の・・・本だたみで“手ぬぐいの本”

粋筋、旦那衆に喜ばれた“都々逸集”手ぬぐいの本

★手拭いの変わった畳み方は昔から色々、中には膝掛けスタイルの「袴(はかま)畳み」もありますが
やはり「半天畳み」「財布畳み」になんと言っても【本だたみ】が代表的。

◆好事家が密やかな絵柄を染める“趣味・道楽”もあったと聞きますが、花街の料亭が
“都々逸”や“狂歌”などを染めて粋筋、旦那衆への配りモノお土産があります。

●向島の料亭[福住=ふくずみ]さんは、戦後間もない頃から賑わった料亭。華やかな
お座敷通いのお客様に【都々逸集】の手ぬぐいの本を作っては大変喜ばれました。
向島 料亭[福住]さんの【都々逸集】は江戸庶民の粋と洒落、遊び心の「手拭い文化」。


目録には「一」から「五」までけっこう色?い都々逸が染められています。
【一】筏乗り 【ニ】ひざ枕 【三】やっと互いの 【四】言問ひで 【五】のせて世渡る
【ニ】ひざ枕
 ひざ枕 じっと見つめる貴方の顔に 浮氣のホクロが 一つある
【三】やっと互いの
 やっと互いの 心も帯も とけて嬉しく する朝寝
【四】言問ひで
 言問ひで ぢっとみつめる 隅田の川を どこへ行くやら 屋形船
【一】と【五】は公開するは、
ちょっとチョットでしょうか。
どうぞ“解読”して下さい。
◆白地に本バット=紺色で、都々逸の歌詞と[向島 料亭 福住]の店名◆表紙は茶色地に「こぼれ松葉」「三味線のバチ」白抜き 裏表紙「五三の桐紋」茶色に七宝白抜きあしらい◆8ページ畳みで「和帳」の雰囲気です。
※ 変体ガナは、現代的に表しました。 


※ 料亭・福住=ふくずみ=さん、お店を閉められましたが懐かしがる方々多く、船橋市丸山の永松様も
「手拭い見本帖」から往時を偲び“花街文化”に花が咲きます。
関連リンク
つるや伊藤・店主の“エッセイ”染織あれこれ(39)
凛として艶やか「黒紋付き」(くろもんつき) 《ろ》

 向島墨堤組合 見番 
http://mukoujima-kenban.com/


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